ステンレスQ&A
ステンレス鋼製調理器具について、よく聞かれる質問についてまとめてみました。
Q1.鍋の内底に虹色の変色が生じました。どうしてでしょう。又、このまま使用しても大丈夫でしょうか?
A1
この虹色の変色はステンレス製の鍋では比較的良く発生する現象です。特に新品の鍋の場合発生しやすくなります。 ステンレス鋼の表面は、薄い酸化皮膜と呼ばれる膜で覆われており、これによりさびにくい材料となっているのですが、 この酸化皮膜に水に含まれる、微量の鉄、銅等のイオンが水の蒸発によってステンレスの表面に付着して虹色に見せている現象ですので、 安心して御使用ください。
Q2.鍋の内面に白い固着物が発生したのですが、これは何でしょうか?そのまま使っても大丈夫でしょうか?
A2
この白い固着物は、水に含まれるマグネシウム、カルシウム、鉄等のミネラル成分が鍋の内面に蒸着、沈殿し固着したもので 鍋に限らず湯沸かしにも発生します。この固着物は、元々水に含まれている成分が固まってできたものですのでご安心ください。 なお、この固着物をそのままにされておきますと、ステンレスの表面を徐々に浸食し腐食や、さび原因となりますので、 使用後は内面を良く洗ってください。
Q3.通常の使用にも係らず、鍋や湯沸かしが変色してきました。
A3
この変色は、ステンレス鋼の表面にできている酸化皮膜がガスコンロ等の加熱により、熱変色した着色現象です。 この現象はステンレス鋼を使う以上、避けて通れないものですが、衛生上においても商品的にも全く問題はございませんので、 安心してそのままご使用ください。
Q4.ステンレス鋼製なのにサビが出てしまいました。材質に問題があるのでしょうか?
A4
ステンレス鋼はサビない金属ではなく、サビにくい金属です。材料成分としては、鉄にクロムやニッケルを加えて、 鉄よりも数段さびにくくしている合金です。ご家庭において適切な使用とお手入れをされていればさびを防止できます。
[ お手入れ ]
1、使用後は良く洗って水気をなくしてから保管ください。濡れたままの状態、湿気の多い場所での保管も避けてください。
2、鉄などの異種の金属と接触させたまま放置しないでください。
3、塩分や酸等を含む汚れを付着させたまま放置しないでください。
Q5.鍋を火にかけると、異臭がします。このまま使用しても大丈夫ですか?
A5
この異臭は取っ手に使用されているフェノール樹脂、メラミン樹脂等がガスコンロによって熱せられた際に発生した臭いです。 この樹脂は熱硬化性プラスチックで耐熱性、対燃性、機械的強度、寸法安定性に優れ、家電機器部品、厨房器具部品、 自動車部品等に使用されております。 ただし、ガスコンロの炎が大きすぎて鍋の取っ手に直接炎が当たると樹脂の焼けこげによる取っ手の割れ、破損、欠損 につながりますので正しい使い方をお守りください。 また、通常のお手入れが不充分で、料理の残成分が鍋に付着している場合も臭いの発生の要因となりますのでご注意ください。
Q6.料理が焦げ付いてしまいました。これを取る方法はありますか。
A6
[ ふやかしてとる方法 ]
鍋にお湯を入れて弱火で煮てこげがふやけて浮いてきた状態になったら取り除きます。 また、鍋に熱湯を入れこげをやわらくしてから取り除く方法もあります。 上記の方法でも取れない強固な焦げは、市販されているクレンザー等の研磨剤でこすり落としてください。 材料においてステンレス鋼という金属は、熱伝導性の関係で料理が焦げ付きやすいという面があります。 ステンレス鋼は丈夫でさびにくいという特長の反面、この点が最大の弱点となっております。
Q7.鍋をいくら洗っても黒い汚れが付く。お手入れ方法はありますか?
A7
新品の鍋には、汚れや研磨剤の残りが付着している場合がありますので、最初にご使用頂く時には良く洗って頂く必要があります。 通常は二回〜三回お湯を沸かしてから洗剤で洗えば汚れは除去できます。 しかし、場合によってはそれでも黒い汚れが除去できずまだ出てくることがあります。 この黒い汚れは研磨剤の残留物ではなく、ステンレス鋼の表面にできた酸化皮膜が擦り取られたものが薄黒く見えるためです。 新品の鍋の場合は、特にまだ「なじみ」がなく、こすればこする程に黒く付着してくる場合があります。このことは、 ステンレスに限らず、金属製品共通の現象といえます。
Q8.煮豆料理をしたら、鍋の内面が黒ずんできました。大丈夫でしょうか?
A8
食材に含まれている「タンニン」がステンレス鋼の主成分である鉄と反応し黒くなったものです。 この反応を利用したものが黒豆を作る方法です。調理する際にさびた鉄釘と食材である豆を一緒に鍋内に入れ鮮やかな黒色に 染め上げることは一般的に知られております。 「タンニン」は山菜、ゴボウ、ほうれん草といったいわゆる「あく」の強い食材に多く含まれており、特に鍋が新品でステンレス鋼 の表面の酸化皮膜が安定していない場合や長時間食材を入れ放置した場合に発生しやすくなります。 なお、この黒色変化は無害ですのでご安心ください。 鍋内面の黒ずみはこのまま使用しても問題はないのですが、クレンザ等の研磨剤でこすり洗いしてからご使用になった方が良いと思います。
Q9.味噌汁の温め直しをしたら、急に蓋が吹き飛び、中の具と共に飛び散りました。
A9
原因としては、味噌に含まれている「だし成分」や麹が鍋内面の底に沈殿し、鍋底に蓋をしたようにびっしりと溜まった状態になり 味噌汁を再加熱した時、ガスコンロの熱が局部的に沸騰。その際に発生した鍋内の気泡が沈殿し溜まった味噌を一気に押し上げその 衝撃で鍋蓋と共に中の具も一緒に飛び散ったことが主な要因です。 また、この突沸現象は、常に発生する訳ではなく、味噌の種類、量、火力の大小、具の量等いくつかの条件の組み合わせが重なった 場合に極稀に発生する現象です。この突沸現象を防止するには、下記の事項を心がけて再加熱を行ってください。
 1.温め直しの時は、お玉で良くかき混ぜながらコンロに着火し鍋を加熱してください。
 2.一気に強火で煮立てないでください。
 3.煮立てる際はお玉で良くかき混ぜながら行って下さい。